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平成20年大晦日に思う [社会]

 今年は大変な年でした.強欲資本主義が国境を越えて獲物(利潤)を求めて世界中に拡散し食い漁ったものの、自らの体をささえることができずに死にゆく姿を見せた.その過程で見たものは、食い荒らされ荒廃した世界と彼らの共食いしながら朽ちていく姿だった.そして残ったこの荒廃した大地にはすべてを奪われて呆然と立ちすくんでいる国民だった.
 この危機の中で、パラダイムが変わったのに己を変えることもできない政治家、社会の奉仕者のはずの官僚・公務員、自己の幸福を最大化することを教えてきた教育者やマスコミなど 指導的な機構がことごとく力を発揮できないでいる.派遣を切ったと責められている大企業だが、責められない.トヨタのように2兆円近い黒字が数ヶ月で消滅したときに数1000人の派遣切りが役に立たないのは分かっている.本当はもっと深刻なはず、企業の変革も迫っている.派遣という制度が始まったときにこれが起きることがあることも予想された.そのセーフティネットが無かったのが問題であって、企業だけを責められない.これこそ政治の問題だった.
 その昔、恐竜時代が消滅しようとしたとき、地面を這い回って密やかに生きてきたネズミから現在のほ乳類が進化したといわれている.実際に今の若者を見ていると地味で勤勉で倹約志向だ.彼らはすでに準備が出来ている.彼らに期待を託そう.未来は彼らにあり、彼らのものだから.
 これまで団塊の世代は恐竜のように生きてきた.その青春時代からベビーブーム、進学戦争、学生運動、2次ベビーブーム、猛烈社員、マイホーム志向、ジャパンアズナンバーワン、バブル時代、そして団塊の退職、高齢者社会・・・・すべてが問題だった.しかし生み出すものも多かった.壊し 生み出した.今、高齢者となった大集団が何を生み出すのか、そうして何を奪い取るのか?これを考えよう.ここに解決がある.未来から奪うことはするまいぞ.
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